英語を勉強するからには、ネイティブとスラスラ会話ができるようになりたい。これは多くの英語学習者の目標であるはず。では、どうすれば英語が話せるようになるのでしょう?

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。


当時の私のサイト
まず、始めに知っておいてほしいこと。英語が話せるようになるのに魔法のような勉強法は存在しません。
本気で英語が話せるようになりたいのであれば、努力は必要です。逆にあなたが頑張れるのであれば、必ず英語は話せるようになります!
この記事では、努力は必要だけれども、必ず効果の上がる王道の英会話勉強法が書かれています。上達を実感するまで2~3ヶ月、半年~1年で日常会話レベルの英会話ができるようになります。(個人差はあります)
👩 動画で学習したい方はこちらからどうぞ。↓
初心者の方、いきなり英会話スクールに通わないでください!
問題です。
- Qあなたが英語を話せるようになりたいとき、いきなり英会話スクールに通うことは正解でしょうか?不正解でしょうか?
- A
不正解です。
なんで~?という声が聞こえてきそうですね。お答えします。英会話スクール。
特にネイティブ講師の英会話スクールを思い浮かべてみてください。ネイティブ講師は、日本語が話せる人は少ないです。
さらにネイティブ講師は、英語が話せて当たり前の環境で育っているので、日本人がどうして英語を話せないのかが、そもそも分かりません。
そういった英語ネイティブ講師とのレッスンを思い浮かべてみてください。まず、講師が英語で話します。あなたにはそれを理解する自信がありますか?
そうです。まず、相手のネイティブ講師が話す「英語を聞き取る」ことができなければ、英会話は成り
立ちません。英会話はリスニング+スピーキング、2つの柱から成り立っています。

★こちらの記事も参照↓
「自然なネイティブ英語が聞き取れるようになる、効果的なリスニング勉強法」
さらに。英会話スクールは、英語が話せるようになる方法を丁寧に教えてくれる場所ではありません。
英会話スクールは、英語が話せるかどうかを試すために”実践”しに行く場所です。あなたが日頃、英語が話せるようになる練習をしたあとに行く場所です。
★こちらの記事も参照↓
英会話スクール失敗談&4つの英語学習の悩みに答えます
1年半英会話スクールに通い、まったく英語が話せるようにならなかった悲劇
特に初心者、超初心者の英語学習者の方は、決していきなり英会話スクールに通わないでください。いいカモにされてしまいます。お金ばっかり飛んでいって、いつまでたっても英語が話せるようになりませんよ❕

いきなり英会話スクールに通わないほうがいいことは分かった。じゃあ、ネイティブの友達を作ろう!
ネイティブの友達を作る ― これもいきなりはおススメできません。なぜって、想像してみてください。
目の前にネイティブがいて、あなたの頭の中に何にも英語が入っていなかったら、そもそも何を話しますか? つたない英単語の連発ですか?

それでもいい、という人なら問題ないですけれども、この記事を読んでいるあなたはもっと向上心を持っているはずです。
一言で「英語を勉強する」と言っても、実はさまざまな要素があります。
英語を話せるようになりたければ、上記の上4つ、リスニング・発音・英単語・英文法すべての要素が必要になってきます。
英語には4技能があります。リスニング・スピーキング・リーディング・ライティング。この中で一番難しくて高度な技能がスピーキングです。
ある程度ネイティブとスラスラ英語で話したければ、それなりの練習が必要。カンタン、楽チンであなたも英語ペラペラ💛 なんて謳っている業者があったら、まず詐欺だと思って間違いないです。
でも安心してください。正しい練習をすれば、初心者の方でも必ず英語は話せるようになります。順に説明していきます。
※リスニング・発音の説明は他の記事へどうぞ↓。
まずは英語を話せるようになるために必須の要素、英単語からお話していきます。
英単語|ボキャブラリーを増やしておけば一生の財産になる!
英単語・熟語は根幹の部分ですので、早いうちにひととおり覚えることが望ましいです。私自身は、大学受験生時代に受験勉強として、ひととおり英単語・熟語を覚えました。
驚いたことに、その後それが確固たる基礎となり、のちに英単語・熟語を覚え直さなくてはならない、ということは一度も起こりませんでした。もう40年も覚えているままです。(年がバレますが)

つまり英単語・熟語をどこかで一度覚えてしまえば、一生使えるということです。
私の場合は大学受験レベルの英単語・熟語を覚えましたが、日常英会話レベルでは、覚える単語は中学3年間で習うものだけでほぼOKです。
参考までに、私の英単語・熟語の覚え方を書いておきます。
- テープで英単語を聞きながら、
- テキストでその英単語を見て、
- さらに自分でも口に出して英単語を発音していました。
目・耳・口を同時に使っていたのです。

私が40年以上も前に使っていた英単語・熟語の英語本は今は存在しませんが、テープ(音声ファイルじゃないですよ、昔ですからね)がついていて、英単語がすべて録音されていたのがミソでした。
テープを使って耳から英単語を聞くことができました。これは必須です。
目・耳・口を同時に使って何度も繰り返し、その英語本の英単語・熟語はすべて覚えることができました。それが40年たった今でも財産となっている、というわけです。
え~、そんな覚え方めんどくさい、と思われるかもしれませんが、ここをすっ飛ばしてしまうと、ず~っと本物の英語力が育たないままになってしまいます。
学校ではよく、英単語を何回も紙に書いて生徒に覚えさせようとします。(私の娘の通っていた高校が、いまだにそうでした)
これではいつのまにか、ただただ機械的に英単語を書くだけの作業になってしまって、まったく頭に入っていない、ということが起こりえます。(しかも苦痛です)
目・耳・口を同時に使う英単語・熟語の覚え方がおすすめです。教材は amazon などで売っている英単語・熟語帳で十分。
1冊おすすめの英単語本を紹介しておきます。↓
スタディサプリ英語講師の関正生先生の本
英文法|英会話に英文法なんて必要ない、はウソです
え、なんで英語が話せるようになりましょう、という記事に英文法が出てくるの?とガッカリされたあなた、まずは聞いてください。
もしや、こんなことを聞いたことはありませんか?
「英会話に英文法なんて必要ない」
「英語を話すのに英文法なんか勉強しなくてよい」
これ、大ウソです。(ただし最近はあまり聞きませんけどね~。😊)
たとえば、次の英文を読んでみてください。
It would be even sexier if you didn’t have your shirt tucked into them.
・・・ちょっと難しかったですか? 実はこれ、大人気の海外ドラマ「フレンズ」に登場するセリフです。ゲスト出演したジュリア・ロバーツが、チャンドラーに話している爆笑セリフです。
英単語・熟語・言い回しなどは別にして、このセリフが理解できない人は「仮定法過去」という英文法を理解していない、ということになります。
ぶっちゃけ「仮定法過去」なんていう文法用語はどうでもいいのです。
このセリフの「~だったら、もっと~なのに」という文意を理解するためには、英文法の知識が必要なのです。
参考までに日本語訳を書いておきますね。「シャツのすそをパンティーに入れてなければ、さらにセクシーでしょうねぇ。」
他にもあります。これも、海外ドラマ「フレンズ」からのセリフです。
I haven’t spoken to my wife since the wedding.
これは2度目の結婚をしたロスの爆笑セリフです。このセリフの面白さが分かろうとすれば「現在完了」を理解していなければなりません。またまた英文法です。
現在完了なんていう文法用語はどうでもいいんです。
肝心なことは、このセリフが「~以来、ずっと~していない」を表していることが理解できるかどうかです。
念のために日本語訳を載せておきますね。「結婚式以来、妻と口も聞いてないよ。」
英会話ができるようになるためには、ある程度の英文法は必要!であること、ちょっと分かっていただけたでしょうか?
その英文法の勉強/復習方法ですが、英文法書1冊を読んで理解できればOKです。amazon などで、いろいろな英文法書があります。ご自分に合ったものを探してみてください。
1冊おすすめの英文法書を紹介しておきます。↓
スタディサプリ英語講師の関正生先生の本
当ブログにも、最低限の英文法を学習できる記事があります。
★ こちらの記事も参照 ↓
【完全解説版】英会話でよく使う本当に必要な英文法12選(動画・英語音声付き)
英語が話せるようになるとは?|カンタンな英単語を使えばOK!
英語(日常英会話)が話せるようになっているって、どのような状態なのでしょう?

中学で習った英語を駆使して、ナチュラル&本当にネイティブが使うような英語がスラスラ口から出てくる状態です。
では、ナチュラル&本当にネイティブが使うような英語って何でしょう?
おそらく誰でも知っている英単語をネイティブ的に使うと、いかに幅広く英語が話せるか、という例を挙げておきます。
<例1>
I’ve been had!
・・・これ、何を言っているか分かりますか?
完了形や受動態が使われているのでちょっとややこしいかもしれませんが(ね?やはり英文法は必要でしょ?)、過去分詞形 had になっている have がミソです。
have といえば「持っている」という意味だけ知っていればいい、というわけではありません。それではナチュラルなネイティブ英語に太刀打ちできません。
★ こちらの記事も参照 ↓
英単語haveの意外な意味と使い方14選【英語音声付き】「持っている」だけではない!
この have、実は「(人を)だます」という意味で使われているのです。
I’ve been had!
辞書の日本語訳は「一杯くわされた!」となっています。have 一つの英単語を見てみても、いろいろな使い方があることが分かりますね。
次は take の例文を見てみます。これもよく使われる英会話フレーズです。
<例2>
I can’t take this anymore!
この take、何を表しているか分かりますか?
take の意味を「取る」とだけ覚えていると、この例文はお手上げです。実はこの take、「耐え忍ぶ」といった意味です。
I can’t take this anymore! で、「もう我慢できない!」を表現しています。
★ こちらの記事も参照 ↓
英単語takeの意外な意味と使い方13選【動画・英語音声付き】「取る」だけではない!
have や take といった超基本英単語も、こうやっていろいろな使い方ができる、ということが分かっていただけたでしょうか?
結局、英語が話せるようになるために、難しい英単語を覚える必要はまったくありません。英語が話せるようになるために必要なことは次の3つです。
- 中学で習うようなカンタンな英単語を駆使する。
- いろいろなシチュエーションで話す英語の例文をたくさんインプットする。
- それを口に出して練習していけばOK。
たくさん例文がインプットできていれば、いざという時に、それらが口からスルッと出てきてくれます。
では、勉強法は分かった!でも具体的にどんな教材を使って勉強すればいいの?という疑問に答えていきます。
おすすめ英会話教材2つ
その1:JJ ENGLISHエクササイズ

実はこの記事でお話した勉強法すべてが詰まった英語教材があります。「JJ ENGLISH エクササイズ」1つをすれば網羅できます。
【おすすめできる理由】
- リスニング・発音の力が身につく。
- 中学英語を使って英語が話せるようになるコンセプトが現実的で理にかなっている。
- ”音読”という、効果が立証された勉強法を使っている。
- 発音診断、英語に関する質問、英文法講義などもついている。
★ 詳しくはこちら↓の記事を参考にしてください。
「英語教材「JJ ENGLISH エクササイズ」詳細&口コミ」
学習ツール | テキスト&インストール用ディスク |
こんな方におすすめ | 他の英語教材でダメだった。 今度こそ英語が話せるようになりたい。 |
対象者のレベル | 初級~中級者向け |
特徴 | パワー音読エクササイズを中心に、中学英語が聞けて話せるようになる。 |
効果が出るまでの期間 (個人差あり) | 4ヶ月~10ヶ月でシンプルな英語が話せるようになる。 |
料金(税込) | (1回買い切り価格)32,450円 ※キャンペーン中の場合は26,950円 |
その2:アルク【トーキングマラソン】

アルク【トーキングマラソン】はスマホ1つで完結する、英語を話すことに特化した教材アプリです。
【おすすめできる理由】
- 6秒間で返事を考えて話す練習で、英会話の瞬発力が身につく。
- 厳選された、よく使う英会話フレーズで毎月トレーニングできる。
- 音声認識機能で、正しい英語が話せたのかを判別してもらえる。
★ 詳しくはこちら↓の記事を参考にしてください。
「英語学習アプリ|アルク【トーキングマラソン】詳細&口コミ」
学習ツール | スマホ |
こんな方におすすめ | ネイティブとポンポン英会話のキャッチボールを楽しみたい。 |
対象者のレベル | TOEIC500点~ |
特徴 | スマホ相手に英語を話すトレーニングが自習できる、会話の瞬発力がつくメソッド。 |
効果が出るまでの期間 (個人差あり) | 半年で効果を実感。1年で確かな英会話力がつく。 |
料金(税込) | 4,378円(サブスク型:月額) |
まとめ:【必ず効果の上がる王道の英会話勉強法】初心者が6ヶ月~1年で英語が話せるようになる方法
ステップ1:リスニング & 発音(別記事を参照してください)
日本語とかけ離れた、英語特有の音をトレーニングすること。自分で英語の音を発音できるようになれば、その音は聞き取れるようになります。英語の音と発音の基礎を築いたら、いろいろな英語の素材を聞いてリスニングのトレーニング(多聴)をおこないましょう。
ステップ2:英単語・熟語
英語を話すためには、英単語・熟語は根幹の部分になり、知らなければどうしようもないくらいのレベルで重要。面倒くさくても、ひととおり覚えましょう。
ステップ3:英文法
英語が話せるようになるためには、ある程度の英文法の知識が必要。英文法書などを使って、ひととおり勉強/復習しましょう。
ステップ4:カンタンな英単語を使った例文
仕上げに、英語を話せるようになるためには、たくさんの例文をインプットすることが大切。ただし日常会話で使わないような難しい例文を覚える必要はまったくありません。中学で習った基礎的な英単語を使った、ナチュラル&ネイティブ的な例文をたくさんインプットしましょう。
この記事に書かれている、英語を話せるようになる勉強法は王道です。決してラクな方法ではありません。ただし地道に実践すれば半年~1年で必ず効果が出ます。
英語が話せるようになる魔法のような楽チンな方法は存在しません。そのような方法を探しても、金儲け主義の業者にぼったくられるのがオチです。
この記事で書かれた王道の英語勉強法を実践して、ぜひ英語が話せるあなたになってください。😊
最終更新日 2024/12/31