(1994~2004) テレビドラマシリーズ(全10シーズン)
<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。
印象に残った場面&英語セリフcombined解説(ネタバレあり)
ロスが最近知り合って、心ときめかせている古生物学者のチャーリー。
彼女が以前、ノーベル賞受賞者とばかり付き合っていたので、ロスは高嶺の花だとあきらめていました。なのに、チャーリーが選んだ相手はジョーイ!
一方ジョーイのほうも悩み中。チャーリーに自分がおバカだと思ってほしくないために、ロスにアドバイスを求めます。そのときのジョーイの爆笑セリフがこちら。
She’s so much smarter than all the girls I have ever dated ・・・combined.
これは英語で理解できると、最後の combined で大爆笑できる秀逸なセリフ。順に解説していきます。
She は「彼女は」という意味の代名詞。このセリフでは、チャーリーのことを指しています。She’s は She is の短縮形。
so much は、2単語いっしょに覚えておくと便利。「とても」という意味です。
smarter than は、中学で習った比較級です。何かと何かを比較するときに使える英語表現。
★ こちらの記事も参照 ↓
「【完全解説版】英会話でよく使う本当に必要な英文法12選(動画・英語音声付き)」
比較
smart という英単語の意味は「賢い」。
この smart の語尾に -er をつけて、さらにその後ろに than をつけて、「~より賢い」という比較が言い表せます。
<例文>
「ジェーンはクラスのどの生徒より賢い。」
Jane is smarter than any student in her class.
誰より賢いのか、がさらに後ろに続きます。
She’s so much smarter than all the girls I have ever dated ・・・combined.
all the +名詞の複数形 で「すべての、全部の」が言い表せます。セリフでは、girl(女の子)に s をつけた複数形 girls が続いています。all the girls で「全部の女の子」という意味。
どんな全部の女の子なのかが、さらに後ろに続いています。I have ever dated
ここでは2つの難しめの英文法が絡んできます。
まず、all the girls I have ever dated が関係代名詞の目的格であること。
all the girls の説明を、後ろの I have ever dated が付けくわえています。文法的には、girls と I の間に whom が入ります。
whom(ここに入る)
↓
all the girls / I have ever dated
ただし whom を入れるとお堅い表現っぽくなるので、日常会話ではジョーイのセリフのように、しょっちゅう省略されます。
次に、 have ever dated は現在完了形の経験。またまた難しい文法用語が出てきました。
★ こちらの記事も参照 ↓
「【完全解説版】英会話でよく使う本当に必要な英文法12選(動画・英語音声付き)」
現在完了形
have +動詞の過去分詞形で「~したことがある」という経験を表します。dated は date の過去分詞形です。
date は規則変化動詞です。しかも e で終わっているので、ed ではなく d だけをつければ過去分詞形ができあがります。
date の意味は「付き合う、デートする」。
ジョーイのセリフ、 have dated の間には ever が入っています。これは現在完了と相性のよい英単語で「これまでに」といった意味。
all the girls I have ever dated
「俺(ジョーイ)が今までにデートしたことのある全部の女の子」という意味です。
She’s so much smarter than all the girls I have ever dated
ここまでのセリフを訳します。
「彼女(チャーリー)は、俺が今までにデートしたことのある全部の女の子よりずっと賢いんだ。」
ここまでのセリフだけで、ああ、そうなんだぁ~、という感じですが、一番後ろに combined が来て大爆笑なのです。
combined、意味は「合わせて」。
She’s so much smarter than all the girls I have ever dated ・・・combined.
「彼女(チャーリー)は、俺が今までにデートしたことのある全部の女の子よりずっと賢いんだ・・・全員合わせてだぞ。」
combined の面白さ、分かっていただけましたか?
海外ドラマ「フレンズ」には、こういった爆笑セリフが怒涛のごとく登場します。今も昔も変わらず、日常英会話を勉強するには絶好の教材ですよ!
海外ドラマ「フレンズ」、魅力いっぱいの出演者たち(ネタバレあり)
海外ドラマの金字塔と言っても過言ではない「フレンズ」。日本でも数多くの人に愛されているテレビドラマです。
私自身も、もう何度も見ていますが、いまだに爆笑できます。それだけセリフが絶妙で、主人公6人はみんな愛すべきキャラクターなのです。
「フレンズ」が始まったのが1994年。出演俳優たちも年を重ねました。
世間知らずのお嬢様、レイチェル(ジェニファー・アニストン)
ジェニファー・アニストンは、このドラマを機に大ブレイク。
私生活も注目され(ブラッド・ピットと結婚して離婚したことは、あまりにも有名。― ちなみにブラッド・ピットは「フレンズ」第8シーズン第7話にゲスト出演しています。この当時、二人はまだ夫婦でした)
ジェニファー・アニストンはその後数々の作品に出演し、スターとしての地位を確固たるものにしています。
仕切ること、整理整頓が大好きなモニカ(コートニー・コックス)
「フレンズ」第3シーズン第3話でゲスト出演した、ディビッド・アークエットと結婚。(その後離婚)待望の子どもを授かりました。
コートニー・コックスが妊娠したのは、第10シーズン後半の頃。ドラマの役であるモニカとチャンドラー夫妻は子どもに恵まれず養子縁組をする、という状況であるはずなのに、どうしようもなくお腹が目立ってきつつあったことを覚えています。(何を覚えとるんや、という話ですが)
ぶっ飛んじゃってる女性、フィービー(リサ・クドロー)&
フィービーの弟フランク(ジョバンニ・リビシ)
フィービー役のリサ・クドローは、弟フランクの子どもを代理出産する役柄だった頃、本当に妊婦さんでした。
フランク役のジョバンニ・リビシも、「フレンズ」でブレイクした俳優さん。
ジョバンニ・リビシの「フレンズ」での初登場は、なんと”通行人”です。
フィービーの演奏中に、ギターケースの中にお金ではなく、コンドームを入れちゃった、という通行人!
これがなかなか印象に残る通行人で、のちにフィービーの弟役として再登場!そして大ブレイク! その後、数々の映画・ドラマに出演しています。
古生物学者ロス(デヴィッド・シュワイマー)
レイチェルと付き合うも破局。その後、くっつくのかくっつかないのか、ファンをやきもきさせ続けたロスを演じたのはデヴィッド・シュワイマー。
デヴィッド・シュワイマーは、ときどき監督業もおこなっています。フレンズのエピソードも10話ほど監督したそう。Directed by David Schwimmer (デヴィッド・シュワイマー監督)となっているエピソードに注目💛
ジョーク連発が止まらないチャンドラー(マシュー・ペリー)
マシュー・ペリーはチャンドラー役のオーディションが発表されたとき、「これは俺だ」と思ったほど、ほんとにチャンドラーに似た人物なんだそう。
マシュー・ペリー本人はアルコールや薬物依存に苦しんでいた時期があり、「フレンズ」出演中も体重増減の変化が見られます。(マシュー・ペリーは2023年、54歳で没😭)
依存症克服のために「フレンズ」の共演者たちが力になってくれたそうです。
モニカとの恋は、すぐに別れる予定だったのですが、視聴者から好評だったため結婚まで進んだとのこと。
売れない俳優ジョーイ(マット・ルブランク)
マット・ルブランクは「フレンズ」で大ブレイクする前、本当に売れない俳優だったそうです。
ジョーイが、IQが残念、女遊びが大好きなおバカキャラクターであるにもかかわらず、こんなに視聴者から愛されるようになったのは、マット本人の優しい人柄が出ていたからとのこと。
レギュラー陣以外でも、強烈なキャラクターがゲスト出演。
ジャニス(マギー・ホイーラー)
チャンドラーの元カノ。”Oh, my God!”(字幕は「ヤダ、マジ、ウソ!」)の名ゼリフとともに「出た~~~!」という感じで登場する、個性豊かな女性ジャニス。
一度聞いたら忘れられないクセのある笑い方。「フレンズ」でジャニスは、本当にここぞ!という場面に繰り返し登場します。
例えば、レイチェルの出産の場面。産婦人科病院に運ばれたはいいけど、なかなか赤ちゃんが出てきてくれなくて、レイチェルはイライラ!
そこへ他の妊婦さんが運ばれてきます。その妊婦さんこそ・・・”Oh, my God!”😊 ジャニスでした!
そしてジャニスは、ファイナルシーズンにもしっかり登場。「フレンズ」には欠かせないキャラクターですものね。
モニカとチャンドラーが郊外に家を買って引っ越そうと物件を探しているところへ、またしてもジャニスが登場! “Oh, my God!”
ジャニスは、シーズンを通して楽しませてくれたキャラクターでした。
エイミー(クリスティーナ・アップルゲイト)
その他の強烈なゲストキャラクターといえば、レイチェルの妹エイミー。
演じたクリスティーナ・アップルゲイトは、この役でプライムタイム・エミー賞コメディ・シリーズ最優秀ゲスト女優賞を受賞。マジで印象強かったですものね。
エイミーは超自分勝手なお嬢様で、他人の気持ちなどお構いなしにズバズバ物を言います。
特に昼メロドラマ俳優であるジョーイや、ロスに対する発言は強烈。むっちゃ笑えるポイント。「フレンズ」を見るときの楽しみの一つです。
ロスの息子ベン(コール・スプラウス)
他には、ロスの息子ベン役で出演していたコール・スプラウス君。当時はまだ子どもだったけど、その後立派に成長しハンサムな青年になって、ドラマ「リバーデイル」などに出演しています。大きくなったよな~、って感じ😊
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最終更新日 2024/10/26