- 英語力を活かせる仕事に就くまでの英語勉強法。
- 児童英会話講師・英語科模擬試験採点員に必要な英語資格。
- 英語力を活かせる在宅仕事の収入と、経験しないと分からない現実。
私は高校時代、英語が苦手で嫌いでした。評価は5段階で3。その後英検とTOEICの資格を取得し、英語力を活かせる在宅の仕事に就くことができました。

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。


当時の私のサイト
英語力を活かせる在宅仕事その1:児童英会話講師

児童英会話講師に必要だった英語資格

はじめに:私が児童英会話講師をしていたのは20年以上前。今は事情が変わっているところもあると思いますので、ご了承ください。
児童英会話講師に必要な英語資格、私の場合は英検2級程度でした。(生徒の対象者は幼児~中学生)ただし募集時に、明確に資格が要求されていたわけではありません。
私が30代で子育て真っ最中だったころ、自宅でできる仕事を求めて、持っていた英検準1級とTOEIC805点の資格を盾に、ECCジュニアホームティーチャーの仕事に応募しました。
結果として、児童英会話講師の仕事は英検2級でじゅうぶんでした。英検準1級とTOEIC805点の資格は、かなり上のレベルであるという自覚がありました。
研修に参加しても、帰国子女の人をのぞいては、誰にも英語力は劣っていない自信がありました。
なんなら研修に参加していた人の中には英検3級の人、英検の資格を持っていない人もいました。そのような人は資格を取るように推奨されていた記憶があります。
結論:児童英会話講師に必要な英語資格は英検2級程度
実際のレッスンに必要な英語力
実際のレッスンですが、講師はほとんど英語を話さなくても進めていくことは可能でした。
自分できれいな発音で英語を話せるに越したことはありませんが、レッスンはあらかじめ用意されているネイティブの音声(当時は20年前なのでカセットテープ)があり、それを使えば進めていけました。
レッスンには細かなマニュアルが作成されていて、基本的にはそのとおりに進めていけばOK。ただし50分程度のレッスンで、マニュアルにあるだけの内容では時間が余りました。
研修でいっしょになった他の講師の人たちに聞いてみると、テキストを音読させたり、それぞれ余った時間の工夫をされていました。
【結論】必要な英語力:よいレッスンをしようと思えば、当然講師もきれいで正しい発音で英語を話すことが望まれます。そして中学生レベルまでの英語が、語彙・文法を含めて理解できていることです。

おすすめできる児童英語教師の仕事
20年以上前に経験したECCジュニアホームティーチャーですが、小さい子どもを育てている私の事情に寄り添ってくれないスタッフもいました。(あくまで私個人の感想です)
ですからおすすめはできないです。同じくたいへんなこともあると思いますが、子どもたちに英語を教える職業に就きたい方には、断然こちらをおすすめしています。↓
児童英語講師に必要な英語力を身につけ、資格習得もめざせる「小学校英語指導者資格認定 アルク児童英語教師養成コース」です。
「アルク児童英語教師養成コース」がおすすめできる理由
- 「小学校英語指導者資格」(J-SHINE資格)が取得できる。
- 6ヶ月間で児童英語講師に必要な基礎力・英語力・実践力が身につく。
- 自分のオリジナルレッスンが作れる。
- 講座修了後すぐにレッスンがスタートできる。
- 講座修了後のキャリアの選択肢が広い。
自分の教室
アルクのフランチャイズ教室
保育園・小学校で英語を教える、など。
在宅でできる児童英会話講師の現実:生徒集めと収入

在宅で英語教室を開くのは、理想的な働き方のようにも感じます。実際、子育て中だった私としては通勤も必要なく、自宅で夕方数時間あればできる児童英会話講師は良い面もありました。
しかし高いハードルもありました。
・生徒を集めなければならない営業力。
この”営業”が一番たいへんでした。私には英語力と生徒に分かりやすく教える能力はありましたが、営業力はありませんでした。
7年間教室を続けましたが、最後まで多くの生徒を集めることはできませんでした。
気になる収入は、生徒一人あたりの月謝 → 会社:私たち講師=5:5でした。在宅でする仕事だったので、生徒が少なく収入が低くても赤字になることはありませんでした。
他に必要経費がかからなかったからです。あえて言えばエアコン代くらいでしょうか。
在宅でする児童英会話講師の仕事は7年間も続けることができました。(引っ越しを機に離職)まあまあ続けやすい良い仕事だったということになります。
ただし前述したように、小さい子どもを育てている私の事情に寄り添ってくれないスタッフもいたため(あくまで私個人の感想です)、おすすめはできないです。
子どもたちに英語を教える職業に就きたい方には、こちらをおすすめしています。↓
その他の仕事:塾運営の現実

ECCジュニアホームティーチャーを辞めたあと、私は2回転職します。1回目の転職で、30代だった私は、某塾の運営の仕事につきました。
この仕事は短期大学卒業以上なら応募でき、採用されるハードルは高くありません。しかしそのあとがたいへんでした。(あくまで20年以上前の私個人の体験・感想です。)
教室の改修費用10数万円は自腹。教室がオープンしたあとも、長時間拘束されるは、理不尽な要求はされるは、ひどくブラックな職場でした。
営業力のない私は、多くの生徒を集めることもできませんでした。生徒の月謝からロイヤリティ(※フランチャイズ教室会社に払う使用料のこと)を引いた収入は、教室の賃貸料などに消えていきました。
そうです。この仕事は在宅でできる人はほとんどいなくて(それなりのスペース確保を要求されました)物件を借りて、賃貸料を払う必要がありました。
怖ろしいことに、この塾運営の仕事で私は1年間タダ働きをしました。時間と労力を取られて1円も収入がなかったのです。
ブラックなうえに、収入ゼロ。大切な我が子にいろいろ我慢させて続ける理由は何もなく、1年の契約期間が過ぎると更新せずにとっとと辞めて転職しました。
英語力を活かせる在宅仕事その2:大学入試模擬試験英語科の採点員

大学入試模擬試験英語科の採点員に必要だった英語資格
2回目に転職した仕事は、理想に近い仕事でした。大学入試模擬試験英語科の採点の仕事でした。良かったところは以下の点です。
この仕事に必要な資格はとくに明記されていませんでしたが、4年制大学卒は必須でした。そして大学入学模擬試験の解答を採点できるレベルの英語力が必要でした。
結論:感覚として大学入試模擬試験英語科の採点員に必要な英語資格は最低英検準1級
採点員の採用試験そのものは、国公立大学の2次試験のような難解な英語の筆記試験でした。
数人の採用枠に、2つの教室がいっぱいになるほどの人数の人が採用試験を受けに来ていて圧倒されたのを覚えています。
私に英検準1級・TOEIC805点相当の英語力があったおかげで、約20倍の採用試験を突破して、この採点員の仕事をゲットすることができました。ブラックな塾運営の仕事とおさらばできたのです。👍
大学入試模擬試験英語科の採点の仕事ができるような、英語力を身につけられるおすすめの講座は間違いなくこちら↓です。
あなたに必要なレベルの、英語の4技能「読む・書く・聴く・話す」すべてを身につけることができます。
在宅でできる大学入試模擬試験英語科採点員の現実&収入

大学入試模擬試験なので、特に難しかったのが記述式解答の採点です。細かいマニュアルが毎回ついてきて、それを理解・遵守する必要がありました。
この仕事に特に必要な英語力は、生徒たちの解答を採点できる「英文読解力」「英作文力」でした。もちろん、語彙力と英文法力が土台として必要なのは言うまでもありません。
採点する生徒たちの解答用紙は、宅配便で自宅まで届けられました。採点が終わった解答用紙は着払いでコンビニから発送できました。

現在はオンライン採点になっているはずです。受け取り・発送が必要なくなっています。
収入は1枚当たり何円と決まっています。絶対に守らなければならない締め切りがありますので、人によって採点できる枚数は決まってきます。
私の場合、最初は1回の依頼につき200枚採点していましたが、7年間続けた終わりのほうは100枚が精一杯でした。
収入は1回分の採点につき数万円。締め切りは4日後くらいだった記憶があります。採点に費やせる日数は丸3日。3日で数万円。かなり良い収入でした。
一方で、1年中まんべんなく仕事があるわけでもありません。模擬試験が多い季節=忙しい時期と閑散期があり、調整が必要です。
結論:大学入試模擬試験採点員に向いている人
次の項からは私が理想の仕事に就けるまで、どのような英語の勉強をしていたかについてお話していきます。
高校時代の英語評価3→TOEIC805点、英検準1級取得まで

私自身、高校時代まで英語が苦手で嫌いでした。成績は5段階評価の3。学校英語はつまらなかったです。リーディング、英文法、英作文、すべて嫌いでした。
そんな私が英語の基礎を築いたのは大学受験生時代。大学に合格するために、しかたなく、いわゆる受験英語を勉強しました。
大学受験生時代に勉強した、複雑怪奇な英文法、英文読解、英作文は今、何の役にも立っていません。💦
一方で、そのときに覚えた英単語・熟語、基本的な英文法が一生ものの土台となってくれました。
英単語・熟語、基本的な英文法・・・これらの基礎があってこそ、私たちの英語は花開くのです。でないと、とっても遠回りになってしまいます。
なぜ遠回りになるの?こちらの記事で詳しく説明しています。
- Q英単語・熟語、英文法の基礎を築かなくてはならないことは分かった。ではどうやって勉強すればいいの?
- A
市販の教材を使えばOKです。おすすめはこちら↓です。
スタディサプリ英語講師の関正生先生の本
スタディサプリ英語講師の関正生先生の本
基礎 ― つまり英単語・熟語、基本的な英文法を築いたあとはどうするか。いよいよ本格的な英語学習の始まりです♪
リスニング学習体験記

私は20代のころフツーに会社員として働いていました。月給は十数万円、ボーナスは20万円という、けっして多くない収入の中から英語に自己投資していました。
英語リスニング習得に燃えていましたよ~。
英会話スクールで講師の話す英語、市販の英語学習教材のテープ(昔ですからテープです…)、英語の通信講座についてくるテープ。とにかく聞こえる英語は一言も聞き漏らすまい、と必死でした。
あと、あの頃人気があった海外ドラマ「フルハウス」を見ていました。ビデオに録画して(昔なのでDVDなんてなかった…。)英語版・日本語版と交互に見ていました。
実際にどんな日常英会話が話されているか、一番勉強になったのは「フルハウス」かも! 今なら、次に紹介する「フレンズ」などが、日常英会話教材としてフルに使えます。
NHK教育テレビの英語番組もよく利用しました。あの頃インタビュー番組があったのですが、まずまるまる英語版のインタビューを聞いて、テキストで英語を読んで、再びインタビューを聞いていました。
難しくて、聞いているうちに他の事考えちゃってたり・・・。それでも、何とかかんとか継続したことが今につながっていると思います。
海外ドラマ「フレンズ」で英語リスニング
アメリカで実際に話されている日常英会話を知りたかったら、海外ドラマがまさに生の教材になります。「フレンズ」はアメリカで大ヒット、エミー賞も受賞したテレビドラマ。
この海外ドラマ「フレンズ」は、20~30代の男女6人が、仕事に恋に友情に悩む等身大の物語。感情移入がしやすく、誰にでも起こりそうな物語ということもあって、お役立ち日常英会話表現がぎっしり満載されています。このドラマから学べる英会話表現は数知れません。

英語で海外ドラマを聞いても、難しくて挫折してしまいそうな場合は?
ほとんど聞き取れない英語を聞いているのはつらいし、面白くないし、イコール続きませんね。
このような場合は、海外ドラマをまず日本語で視聴しましょう。それから英語版を聞くと、ところどころ聞き取れたりして、ちょっと面白くなってきます。
さらに続けると、英語で聞き取れる箇所が増えてきます。メモを取りながら聞くのもいいでしょう。そのうち英語版を先に見るようになってくれば、しめたものです!
ネイティブ英語のリスニング
他社のいくつかの英語教材・通信講座を受講して、初めてアルクの教材に出会ったのは30年以上前かな?当時は目からウロコでしたよ。
テープに収録されている英会話が、原稿を棒読みしたような英会話ではなく、まさにナマの英会話だったからです。
今では珍しくありませんが、あのころは新鮮でした。私が受講した講座は「ヒアリングマラソン」 。現在は時代の流れで閉講されています。

現在はYouTubeなどで、ネイティブ英語を無限にリスニングすることができます。私が作っているYouTubeチャンネルも、すべての動画にネイティブ英語音声がついています。
こんな感じ。↓人気の動画を紹介しておきます。
当ブログの例文すべてにもネイティブ英語音声がついています。👍
気軽にネイティブの英語が聞けるようになった反面、リスニング練習の順番を間違えると永遠に英語が聞き取れるようにならないので、注意してください。

どうしてリスニング練習の順番を間違えると聞き取れるようにならないの?
― 詳しくは、こちら↓の記事で説明しています。
スピーキング学習体験記

英会話=英語を話すことを習得するのは、非常に難しかったのを覚えています。中学・高校・大学と学校で英語教育を受けてきたはずの私は、と~ってもカンタンな日常表現を英語でどう言うか知らなかったからです。
たとえば「リンスを流す」「○○番線のホーム」など・・・。
英語が話せるようになるための勉強法ですが、こちら↓の記事で詳しく解説しています。
ネイティブ英語のインプット&アウトプット
インプット

英語習得のためには、いかに長くネイティブ英語に触れていられるかが勝負です。私は次のようなインプットの時間を毎日2~3時間もうけていました。

インプット毎日2~3時間は、私が在宅勤務で子どもたちも手が離れたので確保できた時間。それぞれの事情に合わせて、なるべく多くの時間を確保してください。ゆるめに、楽しく。
インプットの時間が多ければ多いほど、ネイティブ英語に関する感覚が研ぎ澄まされてきます。
ああ、この英語表現はよく出てくるな、へぇ~、英語でこう言うんだ~、学校では習わなかったな~、などなど。
この体験を積み重ねていくことで、あなたの頭がネイティブ英語でいっぱいになります。
この、ヘンな英語に触れると違和感を覚えるレベルになるまで、頭の中をネイティブ英語でいっぱいにするには、地道な積み重ねが必要です。
でもいったんこのレベルに到達すれば、一生ものの英語ヂカラになります❗
アウトプット

英語アウトプットの細かい勉強法はいろいろあります。(シャドーイングなど)
シャドーイングの練習もできる、私が作ったYouTube動画はこちら↓
集中力の必要なアウトプットのトレーニングは1日10分程度でよいです。これは英語教材を使うと近道。そして、毎日おこないましょう。
おすすめの英語教材を知りたい方は、こちら↓の記事を参照してください。
毎日口から英語を出しておかないと、いざというときに口から英語が出てきてくれません。
たった10分程度でいいの?と思われるかもしれませんが、実際毎日やってみてください。けっこう大変です。逆にほんとうに毎日やれば、すっごい英語ヂカラが身につきます。
英検準1級に合格して、TOEICで800点超えた

私は会社員だった24歳のころ、満を持して(?)英会話スクールに通い始めます。結論から言うと、1年半通って、まったく英語が話せるようになりませんでした。
そう、悲惨です。💦 このあたりのカラクリは、こちらの記事↓で説明しています。
英会話スクールは失敗しましたが、私は英語教材を使った独学で、英検準1級とTOEIC805点を取得しました。

英検準1級とTOEIC805点を取るために何の勉強をしていたのか、というと実は特別な勉強はしていないんですね。
大学受験のための勉強で、英単語・熟語、英文法の基礎ができていました。
あとは通信講座(今ではオンライン講座ですね)や市販の英語教材などで勉強を続けて、英語ヂカラを積み重ねていきました。
英検は「読む・書く・聞く・話す」の4技能、TOEICはリスニングとリーディングの力が必要だったわけですが、英語教材を使った勉強で自然と身につけていきました。
英検とTOEICに特化した準備としては、2~3回問題集で模擬テストのようなものをしただけ。それで問題の傾向がだいたい分かりますからね。
私が言いたいのは、教材で普通に勉強していても、ある程度は英検やTOEICに通用する英語力が身についた、ということです。
当たり前といえば当たり前ですよね。英検もTOEICも英語力を測るテストなわけですから。あとは問題の傾向が違うだけです。
TOEIC(R)スコア・英検級の目安も分かる、自宅で受験できる英語テストを紹介しておきます。↓
英語教材で勉強するうえでの注意点は、教材を最初から最後まですること。当たり前じゃないか~!と思うかもしれませんが、案外これをやってない人が多いのです。
私が書いた記事で紹介している英語教材・講座は優れています。ちゃんと最初から最後まで勉強すれば、必ず英語ヂカラがつきます。
私自身、すべての英語教材を最初から最後まで勉強しました。やったことといえばそれだけ。あと模擬試験を2~3回で、英検準1級とTOEIC805点を取得しました。英語勉強法、真実はシンプルで地道です。😊
最終更新日 2025/03/05