「洋書を読もうと思って張り切って買ったのはいいけど、読んでも意味がわかりません。😭」という相談をいただきました。
私自身も若いころ洋書を買ったはいいけれど、読んでも理解できなかった経験があります。しかし今では、100冊以上の洋書を読破し、大人向けの洋書でも90%程度理解して読むことができるようになりました。
<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。
では、どうすれば洋書が読めるようになるのでしょう? 順に見ていきます。
洋書を読めるようになりたければ、易しくて面白いものから
①洋書が読む人のレベルに合っていること
洋書を読んでも理解できない原因として考えられることは、その洋書が読む人の英語レベルに合っていないことです。
私自身も初めて洋書を読み始めたころ、難しすぎたり、古くて堅苦しい英文の洋書だったりして最後まで読むことができませんでした。
私が初めて最後まで読むことができた洋書は(大学生のころです)「ネバーエンディング・ストーリー」です。(ご存知ですか?)
「ネバーエンディング・ストーリー」英語版
最後まで読めた原因は2つあります。
このように最初にチャレンジする洋書は、
を選ぶことをおすすめします。
私は「ネバーエンディング・ストーリー」を読んだあとは、アガサ・クリスティの洋書を読みあさりました。何年もかけて70冊以上は読みました。
アガサ・クリスティの洋書も、比較的易しい英文だったのを覚えています。しかも推理ものなので面白くってしょうがない!ほんとに夢中になって読んでいました。
アガサ・クリスティ英語版「そして誰もいなくなった」
あとは、ハリー・ポッターシリーズを完読しました。この本も青少年向けに書かれたものですので、比較的英文が易しいです。そして、面白い!
★ こちらの記事も合わせて読みたい ↓
「映画「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品から英語セリフを勉強」
オーディオブック「ハリー・ポッターと賢者の石」
他には、私は読んでいませんが「トワイライト」シリーズもヤングアダルト向けですし、いいかもしれませんね。
「トワイライト」シリーズは、クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン主演で映画化されました。
このように易しい英文で書かれた洋書、目安としては70%程度内容を理解しながら比較的すらすら読める洋書を、1冊1冊読んでいきましょう。
1冊読むごとに、とてつもない英語ヂカラが養われていきます。
Q. 同じ洋書を何回も読むほうがいい?
よく、同じ洋書を何回も読んだほうがいいのですか、という質問をいただきます。
A. ぶっちゃけ私自身は、何回も”読まない”です。だって面白いですか? 同じ洋書を2回読むのだったら、違う洋書を1回ずつ読みます。
違う洋書を読んだほうが違う語彙・英語表現に出会えますから、英語ヂカラをつけるには、こちらのほうが効果が高いかも。
そんなわけで私自身は同じ洋書は何回も読まないです。面白かった洋書を数年たってから思い出すために、もう一度読む場合をのぞいては。
②辞書を引きながら洋書を読まない
辞書を引く必要はないです。私自身も辞書を引かずに、洋書を100冊以上読破してきました。現在は大人向けの洋書でも90%程度理解しながら、すらすらと読むことができます。
また、洋書を読むときに100%の理解は目指さなくていいです。いつまでたっても、どうしても知らない英単語って出てきてしまいますから。
知らない英単語はあまり気にせず、話の流れ、面白さを追うことが大切。70~80%理解できていたら、じゅうぶん楽しみながら読み進めることができます。😊
もっと難しい洋書にチャレンジしたくなったら後でいくらでも出来ますから、まずは、易しい&面白い洋書を読んで、ブンブン英語ヂカラをつけていくことをおすすめします!
③どうしても洋書が読めないときは、英単語と英文法を復習!
洋書が読めるようになるためには大前提として、ある程度の語彙力と英文法の力が必要です。
すべて英語の文章が詰まっている洋書を思い浮かべてみてください。あなたに英単語と英文法の知識がなかったら、1行も読むことができません。
どうしても洋書を読むことができない場合は、いったん洋書は置いておいて、英単語と英文法を覚え直して/復習してください。
面倒くさくて遠回りに思うかもしれませんが、ここをすっ飛ばすと永遠に洋書を読むことができるようになりません。
英単語と英文法の復習は何をすればいいの?
― 難しい勉強をする必要はありません。中学時代の復習でOK。
中学レベルの語彙、文法力があればじゅうぶんです。中学校で習った英単語と英文法を復習しましょう。おすすめの英語本を紹介しておきます。
スタディサプリ英語講師の関正生先生の本
スタディサプリ英語講師の関正生先生の本
遠回りなようでも一通り英単語と英文法を復習したあと、まずは易しい洋書から読み始めてみてください。「あ、読めてる!」と嬉しくなるはずです。😊
だから、易しい洋書って何?という方へ
amazon などで手に入る易しい洋書を具体的に紹介していきます。
ペンギン・リーダーズ
ペンギン・リーダーズは数十年前からある洋書です。LEVEL がわかれていて難易度が分かりやすいことが特長。LEVEL1から、少しずつレベルを上げていきながら洋書を読み進めることができます。
LEVEL1「クリスマス・キャロル」A Christmas Carol
LEVEL2「シャーロック・ホームズ」Three Short Stories of Sherlock Holmes
LEVEL3「ダイアナ妃」PRINCESS DIANA
スクリーンプレイ・シリーズ
スクリーンプレイ・シリーズは、易しいというわけではありませんが、好きな人はとても楽しめます。
日本語の対訳やセリフの解説も載っているので、あなたが好きな映画やドラマの英語セリフを完ぺきに理解することができます。楽しくて勉強になります!
最後に。「英語を読む」はインプットです。英語を読んで英語のまま理解する力は、
・TOEICのリーディング
・洋書、さらには英字新聞を読むなど、
英語を学習していく上で、初級英語から中級英語、さらには上級英語への力をつけていくために欠かせないものです。
英語の文章を理解してインプットすることは、アウトプット、つまり英語の文章を自ら書いたり、自ら話したりすることにもつながっていきます。
何よりも、上記で紹介したペンギン・リーダーズやスクリーンプレイ・シリーズ、その他の洋書を読んでいくのは純粋に楽しいです。
楽しいうえに、1冊読むごとに確固とした英語ヂカラが身についていきます。ぜひ少し努力して、楽しく洋書を読めるようになってください!
最終更新日 2024/09/15