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海外ドラマ「皇妃エリザベート」で学習|英語セリフnothing but

海外ドラマ

配信元:NETFLIX(2022~) テレビドラマシリーズ(2シーズン)

星沢 希
星沢 希

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。

印象に残った英語セリフnothing but解説

エリザベートたちが到着してみると、衣装が入った荷物が届いていませんでした。あるのは汚れたものか、黒い衣装ばかり。そこでエリザベートがこう言います。

In Paris, all the artists wear nothing but black.

順に説明していきます。冒頭の in は場所を表す前置詞で、意味は「~で」。Paris は「パリ」。

前置詞って何?
文字どおりいて、意味を加える働きをする語のこと。in, on, at など。

次の英語表現 all the+名詞の複数形 で「すべての~」が言い表せます。artist は「芸術家」。

<例文>
「ティーンエイジャーたちは皆、その間ずっとおしゃべりしていた。」
All the teenagers were chatting for the entire time.

セリフの説明に戻ります。

In Paris, all the artists wear nothing but black.

英単語 wear の意味は「身につける」。次の英語表現、nothing but が今日の重要ポイントです。

nothing は「何も~ない」、but には接続詞で「しかし」という意味もありますが、ここでは前置詞で「~の他に」。

nothing but で「~しか~だけ」が言い表せます。例文を見てみましょう。

<例文1>
「退職したから時間だけはあるよ。」
I’m retired now so I have nothing but time.

<例文2>
具合ぐあいが良くなくてスープばかり飲んでた。」
I didn’t feel well and ate nothing but soup.

<例文3>
「彼女は冷酷な心をもった、顔がきれいなだけの人だ。」
She is nothing but a pretty face with a heart of stone.

<例文4>
「ファストフードしか食べないのは良くないわ。」
It’s not good for you to eat nothing but fast food.

セリフの最後の英単語、black は「黒色」。

では、セリフの全文を訳します。
In Paris, all the artists wear nothing but black.
「パリでは、芸術家はみんな黒しか着ないのよ。」

このドラマで英語セリフを勉強しようとするときの注意点について。

オリジナルの言語がドイツ語で、英語版はいわゆる吹き替えです。そのためか、話されている英語と字幕の英文が一致しないことがけっこうあります。今日取り上げたセリフも一致していませんでした。リスニング力をしっかりきたえましょうね!

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海外ドラマ「皇妃エリザベート」簡単なあらすじ、見どころ(ネタバレあり)

エリザベートは19世紀に実在した人物。

バイエルン公の次女シシィことエリザベートは、自由奔放ほんぽうな性格。思ったことを口にしてしまうためトラブルが絶えず、母親の頭痛の種でした。

この日も公爵とのお見合いをすっぽかして、馬で遠乗りに出かけてしまいます。お見合いをすっぽかしたのは、これで4度目でした。

一方で、従順な姉のヘレーネは母親のお気に入り。そんなヘレーネに見合い話が持ち上がります。

相手はオーストリアのフランツ陛下。肖像画を見ると、とってもハンサムです。母親とヘレーネ、エリザベートはお見合いの場へ向かいます。

エリザベートは、とにかく婚約発表が終わるまで大人おとなしくしているように、と命令されます。そんなエリザベートが、ケガをした鳥を手に持って庭に出ると、フランツ陛下に出会いました。

フランツは正直に物を言うエリザベートのことがすっかり気に入り、ヘレーネではなく、エリザベートに求婚します。

周囲にとっては青天の霹靂へきれき。ヘレーネは傷つき、母親は何とか陛下の考えをあらためようとします。

エリザベートと同じく家族の厄介やっかい者である、フランツ陛下の弟、マクシミリアンまでが何だか面白くありませんでした。マクシミリアンは、自分こそがエリザベートと気が合うと思っていたからです。

結婚して皇妃こうひとなったエリザベートですが、周りは敵だらけ。特に宮廷の贅沢ぜいたくな暮らしぶりに反感をつのらせている反乱組織に属するアヴァことレオンティーヌが、女官にょかんになりすまして、宮廷で仕えていました。

エリザベートの奔放ほんぽうぶりに手を焼く女官長や、義理の母親ゾフィーも、決して彼女の味方ではありません。

しかもフランツ陛下には婚約前に愛人がいました。その愛人、ルイーズは陛下のことがあきらめきれず、結婚後も宮廷に出入りして圧力をかけてきます。

結婚前、自由に生きてきたエリザベートは、ウィーン宮廷の伝統としきたりを息苦しく感じます

フランツ陛下とは愛し合っていましたが、周りの圧力やがんじがらめの宮廷生活を重荷に感じるエリザベートは、ついついフランツ陛下の弟、マクシミリアンに頼ってしまいます。

マクシミリアンも伝統にとらわれない自由人なので、エリザベートと理解し合える部分がありました。しかしマクシミリアンを信用できないフランツ陛下にとっては面白くありません。

生涯フランツ陛下を愛しいたものの、宮廷生活に耐えられず、夫を残して旅ばかりしていた、というエリザベート皇后こうごう。彼女の結婚前後の日々が描かれているドラマです。

最終話、うぉ~~~っという場面で終わりました。シーズン2が待ち遠しいです!

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最終更新日 2024/10/09

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