配信元:NETFLIX(2022) TVミニシリーズ(全9話)

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。
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印象に残った場面&英語セリフsleep over解説(ネタバレあり)
アンナの大ボロが出て、ついに友人だった(?)レイチェルとケイシーが離れていくきっかけとなったモロッコへの豪遊旅行。
やっとの思いで帰国したアンナには、住む場所もお金もありませんでした。アンナは、ケイシーのマンションに押しかけてきて号泣します。
その場面でのアンナのセリフから。
I have nowhere to stay.
Can I sleep over, please?
順に説明していきます。I は「私は」という意味の代名詞。主語の役割をしています。
have は「持っている」という意味の英単語。単に「ある」と訳せば日本語として自然な場合があります。このセリフもそう。
nowhere は「どこにも~ない」。to は、うしろの動詞 stay を導く感じで「~する」などと訳せばOK。

ちょっとだけ英文法
~形容詞の働きをする to+動詞の原形~
I have nowhere to stay.
このセリフの to+動詞の原形(stay)は、いわゆる形容詞の働きをする不定詞の用法。文法用語はどうでもいいですが、「~するための、~する」が言い表せます。
<例文>
「結婚式に着ていくドレスを探している。」
I’m looking for a dress to wear to a wedding.
※ to wear で前の dress を修飾する形容詞の働きをしています。
「着るための、着るドレス」ということ。
セリフに戻りますと、次の英単語 stay は「滞在する」という意味の動詞。
I have nowhere to stay.
かみくだくと、「私はどこにも住むところがない。」と訳せます。
セリフの次の文にいきます。
Can I sleep over, please?
文頭の can は「~できる」だけではなく、本当にいろいろな意味で使われる超重要英単語です。
このセリフでは、Can I ~? の形で、「~してもいい?」と、相手に許可を求めている表現となります。よく使われる英語フレーズですので、覚えておきましょう。
<例文1>
「 もっとパンをもらってもいい?」
Can I get more bread?
<例文2>
「 今テレビを見てもいい?」
Can I watch TV now?
次の sleep over が、海外ドラマや映画のセリフで、ほんっとによく出てくるのに、案外知られていない英語フレーズです。
sleep には「眠る」という意味があります。
sleep over となると「眠る」の意味から連想できるかもしれませんが、「(人の家に)泊まる」という意味になります。
特に、子どもが親に許可を求める場面でよく出てきます。
<例文1>
「 エマの家に泊まってもいい?」
Can I sleep over at Emma’s house?
<例文2>
「 誕生日会のあとでお泊りすることが許されたんだ。」
I was allowed to sleep over after the birthday party.
アンナとケイシーのセリフの場面に戻ります。
ここでは、アンナがケイシーの家に泊めてもらいたくて、お願いしています。文尾の please で「どうか、お願いだから」といった意味が表せます。
Can I sleep over, please?
「お願いだから、泊めてくれる?」
よく使われる英会話フレーズですので、頭に入れておきましょう。
ドラマでは、泣きじゃくって必死にお願いした挙句、ケイシーの家に泊めてもらったアンナ。
いったん家に入れてもらえると、態度が豹変し、ケイシーに対する感謝の気持ちもまったくない様子。このあたりもドラマで注目です!
海外ドラマ「令嬢アンナの真実」見どころ(ネタバレあり)
海外ドラマ「令嬢アンナの真実」は、「オザークへようこそ」で3度のエミー賞助演女優賞を受賞した、新進気鋭の女優、ジュリア・ガーナー主演のテレビドラマです。
このドラマはフィクションも含まれていますが、実話に基づいています。
題名に「令嬢アンナの真実」とあるように、大金持ちの令嬢のような振る舞いをしていた主人公のアンナ(ジュリア・ガーナー)は、実は詐欺師!
実在する女詐欺師で、彼女を取り巻く登場人物たちも多くが実在する人物のようです。
アンナが気前よく100ドル札のチップを渡しまくっていた、ホテルの従業員ネフ、ともに豪遊していた友人のレイチェルとケイシーも実在の人物。
アンナの弁護士をつとめたトッドも実在の人物。
もう一人の主人公、雑誌記者のヴィヴィアンにも、モデルとなる実在の人物がいます。
ドイツのお金持ちの令嬢である、信託財産がある、と豪語するアンナは、颯爽とニューヨークに乗り込み、次々とセレブたちを囲い入れて、自らが事業を立ち上げるための資金をかき集めようとします。
セレブたちは彼女が大物であると騙され、さらには一流銀行家までが彼女を信用してしまい大口の融資の話を進めていくことに。


ところが早い段階からアンナにはボロが出てくるんですよね~。どうして周りの人は怪しいと思わないのかーーー???という感じなのですが。
アンナのクレジットカードが、あちらこちらで無効である、と突き返されるんです。お金を請求されるたびに、アンナは明日送金するの、なんだかんだ理屈をこねてヒステリックになっていきます。
あ~、こんなときにアンナを信用して、自分のクレジットカードを差し出してしまうなんてウブ過ぎるやろ~~~?💦(と、ドラマを見ながら心で叫んでいました。)
海外ドラマ「令嬢アンナの真実」は9話構成で、1話が1時間もしくは1時間を超える長さがあります。つまらないドラマだと辟易するところですが、個人的にはまったく長いと感じずに、全話を見ることができました。
エミー賞受賞のジュリア・ガーナーという女優の存在感もあるのでしょうが、いろんなことを疑問に思って、ついつい先へ先へと見てしまいました。
いろいろ知りたいと思えるお楽しみポイントがあって、アンナの過去が、アンナを取り巻くいろいろな人の視点をまじえて、徐々に明らかになっていく…
このドラマ、最後まで面白かったです!
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最終更新日 2024/10/17