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海外ドラマ「ベター・コール・ソウル」で学習|英語セリフbreak

海外ドラマ

(2015~2022) テレビドラマシリーズ(全6シーズン)

星沢 希
星沢 希

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。

印象に残った英語セリフbreak解説(ネタバレあり)

主人公のジミーと妻のキムはタクシーに乗ろうとしていますが、細かい現金がありません。この場面でのジミーのセリフから。

Think the cabbie will break a hundred?

とてもネイティブ的な英文。順に説明していきます。

冒頭の Think は Do you think が短くなった形。会話では、こういう省略はよく起こります。日本語訳は「~と思うかい?」くらいでOK。

次の cabbie という英単語は話し言葉で「タクシー運転手」という意味。will は未来を表す助動詞で「~だろう」。

助動詞って何?

文字どおり動詞けて意味を加える語。たとえば動詞は自ら形を変えることで過去形にはなります。break → broke
しかし、他の意味を加えるためには助動詞の助けが必要なのです。

break → will break など。

次の break が、重要&頻出ひんしゅつ、絶対に覚えておきたい英単語。中学で習う単語なので知っている人も多いと思います。ただし奥が深い!

まず、break には「壊す、割る」といった意味があります。けっこう有名な使い方。

<例>
I broke the vase.
花瓶を割っちゃった。
(broke は break の過去形)

一方、セリフの break は「(お金を)くずす」という意味。海外ドラマや映画のセリフで本当によく出てきます。

<例文1>
Can you break a 1000-yen bill?
1000円札くずれますか?

<例文2>
Could you break this ten-dollar bill?
この10ドル札をくずしていただけませんか?

<例文3>
I’ve got to break a 10,000-yen bill.
1万円札をくずさなきゃ。

セリフの説明に戻ります。

Think the cabbie will break a hundred?

最後の英単語 hundred の意味は「100」。このセリフでは a hundred で「100ドル札」を言い表しています。

ではセリフ全文を訳します。
タクシー運転手は100ドル札をくずしてくれると思うかい?

ぶっちゃけて言うと、100ドル札でお釣りがもらえるかな?ということ。字幕では「100ドル札使えるかな?」とシンプルに訳されていました。

この場面でジミーはどうして、100ドル札でお釣りがもらえるかどうか心配をしているのでしょう?

アメリカで100ドル札を使うことが、あまりないからです。

理由は、クレジットカードを使うことが主流であること。100ドル札の偽札にせさつが出回っているため、お店側が100ドル札を受け取るのを嫌がること、などがげられます。

こうした理由でジミーはタクシーで100ドル札が使えるかどうか、心配しているワケですね!

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海外ドラマ「ベター・コール・ソウル」見どころ(ネタバレあり)

「ベター・コール・ソウル」は、犯罪ドラマの金字塔きんじとう「ブレイキング・バッド」のスピンオフ作品。

「ブレイキング・バッド」に登場する、金満弁護士ソウル・グッドマンが主人公。

演じるのはボブ・オデンカーク。この役でさまざまな賞に何度もノミネートされ、受賞も果たしています。

「ブレイキング・バッド」で、裏社会に通じ、法を犯した人物も金のためなら弁護を引き受ける弁護士ソウル・グッドマン。

「ベター・コール・ソウル」では、彼がどうやってソウル・グッドマンになったかが描かれています。

もともと彼の本名はジミー・マッギル。優秀な弁護士である兄チャックがパートナーとして働く大手弁護士事務所で、郵便係として働いていました。

その後ジミーは苦労して弁護士資格を取りましたが、兄からはバカにされ、貧乏弁護士を続けていました。

つまり「ブレイキング・バッド」のソウル・グッドマン(のちに改名)からは想像もつかない、えない弁護士ジミーだったのです!

どうやってソウル・グッドマンになったのか、楽しみですね!

他にも「ブレイキング・バッド」にも出演していた、クセのある登場人物が多数再登場。ファンを楽しませてくれます。

まずは、ヘクター・サラマンカ。「ブレイキング・バッド」で、車椅子に乗ってチリンチリンやかましくベルを鳴らしていた、忘れられないキャラクター。

残忍な麻薬組織のボスとして登場。強烈キャラで、なんだか面白いところもあります。

ヘクターとは水と油の関係、「ロス・ポジョス」経営者、ガスも再登場。

そして渋い存在感で人気を博したマイク・エルマントラウト。元警官で、今は裏稼業。腕は超一流で、何が起ころうと動じないところがスゴイ。孫娘を溺愛しています。

「ベター・コール・ソウル」独自のキャラクターとしては、まずジミーの兄チャック

やり手弁護士でありながら、電磁波アレルギーによりちょっと複雑な状態。家の壁をアルミホイルでおおい、電気製品をすべて排除して、暗い部屋に閉じこもった生活を送っていました。

ジミーはそんな兄を心配して、しょっちゅう日用品を持って訪ねて行ったりしていましたが、だんだん兄弟間の確執かくしつが増していきます・・・。

そして意外な人物がキム。ジミーの良き理解者で、のちに結婚。ジミーに、つまりソウルに奥さんがいたの?という感じです。

しかしこのキム、「ブレイキング・バッド」に登場していません。どこかでジミー/ソウルと離れることになるはず。一体、何が起こったのでしょう?

いろいろ見どころが満載の「ベターコールソウル」。「ブレイキング・バッド」が好きだった人は、きっと楽しめるはずです。😊

[追記] シーズン6/11話に、とうとうウォルタージェシーが登場!思わずうぉ~、とうなってしまいました。

シーズン6/12話には、ジェシー・ピンクマン役のアーロン・ポールのみ登場!

なんかこの人、顔が変わった感じがしますね~。とにかくジェシー・ピンクマン炸裂さくれつでした!

[またまた追記] 最終話には、マイク、ウォルター、兄のチャック、そしてなんと麻薬捜査官だったハンクの妻マギーまで特別出演!なかなか良い終わり方でした。😊

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最終更新日 2024/10/24

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