中学で習った英単語の should、意味は「~すべきである」と覚えませんでしたか?
実は should には、もっともっと奥深い意外な使い方があるのです。例えば、次のような文も should を使って言い表せます。
この記事では、日常英会話でよく使う意外な should の意味と、学校で習って難しいと感じたかもしれない should have +過去分詞、shouldn’t have +過去分詞 を勉強していきます。

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。
1.「~したほうがいい」のshould
動画で学習したい方はこちらからどうぞ。↓
should といえば「~すべきである」と覚えませんでしたか?
実際の会話では「~すべきである」という義務よりも、「~したほうがいい」という勧告を表す場合が多いのです。
この場面で should を「~すべきである」と訳すのは言い方がキツいかな? と思う場合は、「~したほうがいい」と訳してみましょう。
<例文1>
「くもりの日でも日焼け止めは塗ったほうがいいわよ。」
You should wear sunscreen even on a cloudy day.
<例文2>
「風邪をひく前に帰ったほうがいいよ。」
You should go home before you catch a cold.
<例文3>
「雨が降りそうだから、かさを持っていったほうがいいよ。」
It looks like rain, so you should take an umbrella.
2.「~であるはずだ」のshould
should には「~であるはずだ」という推量や見込みを表す使い方があります。
<例文1>
「彼は20分後にここに来るはずです。」
He should be here in twenty minutes.
<例文2>
「彼女は8時から5時までオフィスにいるはずです。」
She should be in the office from 8 to 5.
<例文3>
「彼はこの質問の答えを知っているはずだ。」
He should know the answer to this question.
3.「~であるはずがない」のshouldn’t
また「~であるはずだ」の意味の should が、shouldn’t と否定形になると「~でないはずである/~であるはずがない」が言い表せます。
<例文1>
「その道は、この時間は混んでいないはずですよ。」
The road shouldn’t be crowded at this time.
<例文2>
「そのニュースが本当であるはずがない。」
The news shouldn’t be true.
<例文3>
「卵が腐っているはずがないわ。昨日買ったばかりよ。」
The eggs shouldn’t be bad. I just bought them yesterday.
4.「~するべきだった」should have +過去分詞
should を理解するうえで欠かせないのが、should have +動詞の過去分詞。
これは「(過去に)~するべきだった(のにしなかった)」という場合に使われます。過去にしなかったことに対する後悔を表します。
私は20年以上にわたって、映画や海外ドラマのセリフから使える英会話表現を集めています。この should have +過去分詞 の表現は数えきれないくらい、よく出てきます。
日本人英語学習者にとっては、ややこしい表現ですが理解しておけば役立つ場面がきっと出てきます。分かりにくい場合は、何度も例文を聞いて頭に叩きこみましょう!
<例文1>
「メールを送信する前に、アドレスをダブルチェックするべきだった。(なのにしなかった)」
I should have double-checked the address before sending the e-mail.
<例文2>
「前もって席を予約しておくべきだったわ。(なのにしなかった)」
We should have reserved a table in advance.
<例文3>
「何かするべきだったね。(なのにしなかった)これって僕のせい?」
I should have done something. Is this my fault?
<例文4>
「道を聞いておくべきだったわ(なのにしなかった)、完全に迷っちゃった!」
I should have asked for directions, now I’m completely lost!
5.「~するべきではなかった」shouldn’t have +過去分詞
もう1つ should を理解するうえで欠かせないのが、shouldn’t have +動詞の過去分詞形です。こちらも海外ドラマや映画のセリフ、日常会話でよく出てきます。
shouldn’t have +過去分詞 は、「(過去に)~するべきではなかった(のにしてしまった)」という場合に用いられます。
過去にしたことに対する、非難や後悔を表します。
<例文1>
「昨夜、夜更かしすべきじゃなかったわ(なのに夜更かしした)、今とっても眠い。」
I shouldn’t have stayed up late last night, now I feel very sleepy.
<例文2>
「彼女はあいつを信用すべきじゃなかった(なのに信用した)、いまや困ったことになってるよ。」
She shouldn’t have trusted that guy, now she’s in trouble.
<例文3>
「あなたは仕事を辞めるべきではなかったわね。(なのに辞めた)」
You shouldn’t have quit your job.
<例文4>
「キレるべきじゃなかったのは分かってるんだが(なのにキレた)、自分を抑えられなかった。」
I know I shouldn’t have lost my temper, but I couldn’t control myself.
英単語shouldの意外な意味と使い方5選:まとめ
should は「~すべきである」だけではありませんでしたね。この記事で勉強した should の意味と使い方をまとめておきます。しっかりと理解しましょう。
- 「勧告」のshould:~したほうがいい
- 「推量」のshould:~であるはずだ
- 「推量」のshouldn’t:~であるはずがない
- should have+過去分詞:~するべきだった
- shouldn’t have+過去分詞:~するべきではなかった
最終更新日 2025/02/25