as ~ as構文といえば、英文法の授業で習って、ややこしすぎて、難しすぎて、拒絶反応を起こしてしまっている人もいるでしょう。💦
実は as ~ as構文は、日常英会話でとってもよく使われるし、海外ドラマや映画のセリフでも頻出です。
この記事を読めば、たとえば次のような文も as ~ as構文を使って表現できることが分かります。

こんなに使い勝手の良い as ~ as構文を、英文法が苦手なだけで知らないでいるのは大きな機会損失! これを機会に覚えましょう。
この記事ではおまけとして、as 単体での意味や使い方も解説しています。さぁ、今から as を攻略しましょう!

<この記事を書いた人>
元ECCホームティーチャー、元大学受験模擬試験英語科採点員。
2000年~19年間サイト「映画から始める英会話」運営&メルマガ発行。(現在は閉鎖)
2022年~当ブログ「元英会話講師 希のブログ」運営。
高校時代、英語の成績5段階評価の3から、独学で英検準1級・TOEIC805点を取得。映画・海外ドラマが大好き。
1.「同じくらい」のas~as
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as ~ as の形で「AとBが同じくらい~だ」を言い表すことができます。ここで英文法の解説を始めて、原級だ、比較だ、と言い始めると、また拒絶反応が出てしまいそうなので、例文を読んで理解しましょう!
as と as の間に形容詞や副詞を入れて、as ~ as の前に出てくるものと後に出てくるものが、同じくらい~である、と言い表すことができます。
<例文1>
My hand is as big as your face.
「僕の手って君の顔と同じ大きさだね。」
<例文2>
My mentor is awesome and as gentle as a dove.
「私の師は最高で、そしてハトのように優しい。」
<例文3>
Her hands are as soft as velvet.
「彼女の手はベルベットのように柔らかい。」
例文2と例文3は「~と同じくらい」よりも、「~のように」と訳すほうが自然ですね。
2.「~ほど~でない」のas~as

as ~ as を使った文を not で否定すると「~ほど~でない」が言い表せます。日常英会話で頻出です。
<例文1>
Some people are not as strong as you think.
「あなたが思うほど強くない人もいるのよ。」
<例文2>
This device is not as bad as people say it is.
「この装置はみんなが言うほどひどくない。」
<例文3>
My life is not as simple as you think.
「あなたが思うほど私の人生は単純じゃない。」
3.「~倍」が言えるas~as

as ~ as の前に、「~倍」を表現する 数字+times を入れると「AがBの~倍~である」を言い表すことができます。time という英単語には「時間」という意味もありますが、ここでは「倍」。
<例文1>
This is three times as sweet as sugar.
「これは砂糖の3倍甘いよ。」
<例文2>
The earth is about four times as large as the moon.
「地球は月の約4倍の大きさである。」
<例文3>
That is about three times as heavy as a car.
「あれは車の約3倍の重さがあるんだよ。」
4.「できるだけ」のas~as

as は as ~ as one can、または as ~ as possible の形で「できるだけ~」という意味を言い表すことができます。
<例文1>
I promise I’ll tell you everything as fast as I can.
「できるだけ早く何もかも話すって約束するよ。」
<例文2>
I try to drive as carefully as I can.
「できるだけ慎重に運転するようにしている。」
<例文3>
I want to stay healthy for as long as possible.
「できるだけ長く元気でいたいよ。」
<例文4>
Fortunately I’m fine. I’ll be back as soon as possible.
「おかげ様で元気なので、できるだけ早く戻って来るね。」
ではここからは、単体の as の意外な意味と使い方を見ていきます。
接続詞のas
まずは接続詞の as を4つ一挙に見ていきましょう。接続詞とは、文と文をつなぐ役割をする語のことです。
5.「~ように」の as

<例文1>
You should stay in bed for a few days as the doctor said.
「医者が言ったように数日間寝ていたほうがいいよ。」
<例文2>
You can’t make up a story as you please.
「君の好きなように作り話はできないよ。」
6.「~する時に」の as

<例文1>
My classmates started clapping for me as I entered the classroom.
「教室に入ると、クラスメートが私に拍手し始めた。」
<例文2>
I noticed the note as I was going out.
「ちょうど出かけようとしている時に、メモに気がついた。」

「~する時に」という意味なら、when とどう違うのか、と疑問に思うかもしれません。
as は when よりも、「ちょうど~している時」という感じで、同時に~する、という意味合いが強いことに注目してください。
7.「理由」の as(~なので)

<例文1>
I cooked spaghetti as I didn’t have any rice.
「お米がなかったからスパゲティを作った。」
<例文2>
Romeo cannot go out with you as he is married to me.
「ロミオはあなたとデートに行けないの、私と結婚してるからね。」
8.「~するにつれて」の as

<例文1>
The park emptied as it grew dark.
「暗くなるにつれて、公園には誰もいなくなった。」
<例文2>
As we grow up, it might become harder to find real friends.
「成長するにつれて、本物の友人を見つけるのは難しくなるかもしれない。」
前置詞のas
最後に、前置詞として使われる as も見ておきましょう。前置詞とは、文字どおり前に置いて意味をつけ加える働きをする語のことです。
9.「~として」の as

<例文1>
As your friend, I encourage you to chase your dreams.
「友人として、君には夢を追うように勧めるよ。」
<例文2>
I’ll be there for you anytime as your admirer.
「君の崇拝者として、いつでもそばにいるよ。」
英単語asの意外な意味と使い方9選:まとめ
日常英会話でよく使う as を、as ~ as構文と as 単体に分けて見てきました。なるべくたくさんの使い方を覚えておくと便利です。
- 「同じくらい」のas~as
- 「~ほど~でない」のas~as
- 「~倍」が言えるas~as
- 「できるだけ」のas~as
接続詞のas - 「~ように」の as
- 「~する時に」の as
- 「理由」の as(~なので)
- 「~するにつれて」の as
前置詞のas - 「~として」の as
最終更新日 2024/11/21